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将来の目標はマスターズ優勝! 「地元のために頑張りたい」と語るスーパー中学生
- 千葉県野田市の14歳の香川友選手は身長173cm、体重97kgの恵まれた体格で、ドライバー平均飛距離はプロ並みの290ヤードを誇ります。2022年4月、年齢制限がない関西オープン選手権で初日を好スコアで回り、アマチュア最年少予選通過記録更の期待を集めました。ゴルフ場が多く、練習環境に恵まれた地元で着実に成長しています。
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ゴルフの環境に恵まれ、1歳からクラブを握る
- 現在、中学3年生の香川選手は、恵まれた環境でゴルフに打ち込んでいます。千葉県野田市で生まれ育ったことにも喜びを感じています。「自然が豊かで、遠征から戻ってくると風景を見るだけでホッとします。それに、ゴルフコースもたくさんあるんです」と、ゴルファーにとって最高の環境に顔がほころびます。
まさに「ホーム」と言える練習場は、父・正宏さんが経営するもので、物心つく前から競技に親しんできた場所です。自身の記憶はないものの、1歳からクラブを握り、この練習場で成長してきました。「他のお客さんとかと話しながらゴルフをやってきました。最初は、どういう打ち方をしたらいいのかと僕が教わっていましたが、小学5、6年生になると、僕が打ち方を聞かれることもありました」 -
- ▲1歳でクラブを握り、すぐに頭角を現しました
周囲の人にも恵まれています。小学校高学年になると、日本での最年少賞金王に輝いた石川遼選手の元キャディーや、香川選手が目標とするマスターズ優勝を一足早く成し遂げた松山英樹選手のキャディーからアドバイスを受ける機会もありました。「すごい選手だからこその攻め方など、普通とは違う考え方を教わっています。とても勉強になります」と、多くのことをぐんぐん吸収しています。
その意欲の土台となっているのは、ゴルフへの愛情です。「いろいろなウェッジを使って、いろいろな打ち方をしてみるのが面白いです。20~30ヤードの距離を打つ技を研究するのも面白いし、遠くまで飛ばすことも、アプローチも好きですね」と、目を輝かせます。 -
相撲・釣り・サーフィン、すべては競技につながる
- とどまることがない探求心があるから、練習が苦になることはないそうです。平日ならば夕方5時くらいから、時には4時間の練習に励むといいます。500球ほど打つ練習さえも、「慣れちゃったので苦にはならないですね」と笑うほど、日々親しむゴルフが自分の体と生活の一部になっています。
釣りが趣味だそうですが、「投げ入れる時の距離感だったり、アプローチや手を使ったりすることはゴルフにつながりますね」と、すべてを競技力の向上に結びつけています。父・正宏さんが親方と一緒にゴルフをしている縁で、大相撲の立浪部屋へと足を運んでいます。力士たちと一緒に足腰を鍛えるトレーニングをさせてもらっています。他にもサーフィンやスケートボードも楽しんでいます。 -
- ▲ときには力士と一緒に足腰を鍛えています
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プログラムを通じて「頑張って」と応援の声
- 小学校低学年の頃には全国大会で優勝。現在はプロ選手と一緒にラウンドするなど、年上、格上の選手たちとプレーすることで、大きく力を伸ばしています。また、「日本とはまた違っていろいろな人がいて、外国の選手は体が大きいし、飛ばすし、勉強になります」と、海外の大会にも挑戦してきました。小学6年生だった12歳の時には、オープントーナメントであるフィリピンアマチュア選手権で史上最年少の予選通過を果たして、現地で大いに注目を集めたそうです。
22年度、明治安田生命「地元アスリート応援プログラム」に応募したのも、恵まれたゴルフ環境がある地元に貢献したい、そして、海外で自分をもっと高めたいと思ったからでした。知人を通じてプログラムを知り、応募を決めたそうです。「海外の選手と一緒にプレーすると、日本の選手とはプレーが違うので、すごく勉強になります。応援してもらえたら、試合に遠征する費用に充てて、アメリカの大会などに参加したいです」と、ひたすらに自分の成長を追い求めています。 -
- ▲年上、格上の選手たちとプレーすることで力をつけています
千葉県野田市は、利根川、江戸川、そして利根運河と、河川で三方が囲まれ、それぞれの堤防にはサイクリングロードもあります。香川選手は幼い頃から江戸川沿いで、心地よい風を感じながら、自転車を走らせていました。「川でつながっている(約30km離れた)東京の葛飾まで、父とペダルをこいだこともあります」。地元にはフィールドアスレチックも楽しめる広大な清水公園もあり、よく遊んでいました。いまでも公園で自転車に乗ってリフレッシュしています。
このプログラムを通して「頑張って」と声をかけてもらうことが増えました。22年春には明治安田生命柏支社が開催したゴルフ大会でゲストを務め、各組の1番ホールでドライバーショットを披露。豪快なスイングで参加者から喝采を浴びました。
地元での交流を通じて、「地元のために頑張りたい」と語り、23年度もプログラムへの参加を決めました。
成長した姿を見せられた暁には、「いろいろなコンペを開催したいです」とイメージを膨らませています。「幼稚園の頃からお世話になっているゴルフコースの方や、ジュニア年代の選手やプロの選手、あるいは父の練習場に来てくれるお客さんなどを集めて、100人くらいでコースを回りたいです」と、うれしそうに話します。 -
- ▲海外で開催される予選会にも意欲的です
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体格が大きくなり、コースの攻め方も進化
- 22年4月、年齢関係なく出場できる関西オープンでは、初日には予選突破にぐっと近づき、「アマチュアの最年少予選通過記録更新か?」と、メディアに取り上げられました。残念ながら予選通過とはなりませんでしたが、多くの注目を集めました。市原弘大選手(フリー)や倉本昌弘選手(フリー)と同じ組で回り、プレースタイルやリズム、コースの攻め方を学ぶことができたそうです。ほかにも 全米アマチュア選手権予選やANAオープン、マイナビABCチャンピオンシップなどにも出場し、難しいコースに挑みました。
身長173cm、体重97kgと、この1年間で体も成長しました。パワーがついたことでドライバーの飛距離は約23ヤードも伸びたそうです。「刻むところは刻む、飛ばすところは飛ばす、コースの攻め方も変わってきました」と進化しています。
23年度はアプローチやパターの技術を磨き、ドライバーの飛距離をもっと伸ばしたいそうです。「なるべく多くの大会の本戦に出て活躍し、優勝したいです。アメリカの大会の予選会にも出て上位にいきたいです」と目を輝かせます。
将来の目標はマスターズ優勝。「一番すごい舞台で勝ちたいから」と語ります。世界に名をとどろかせる大物選手になる日が待ち遠しいです。
(取材・制作:4years.) - ================
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Hiro